Archive for 2009年2月

MacUIM 0.6.0-14

2月 25, 2009

Social IME が話題にのぼっていたので、uim を r5863 にアップデートしつつ、Social IME の予測 API に対応させた MacUIM 0.6.0-14 を googlecode に置きました。uim のアップデートによって、 http コネクションのタイムアウト機能が付きました。

この文章も Social IME の予測機能をオンにして使って書いてみましたが、とりあえず anthy.scm と同様にキーを押すたび予測 query するものを突っ込んだので、残念ながら反応が遅すぎて文章を書くにはちょっと使えない感じです。

予測機能をオフにすれば、そこそこ使えるのかも、という気はしますが、どちらかというと、Anthy の方がストレスのない変換をしてくれて良い感じだとおもっています。MacUIM 0.6.0-14 には Anthy 9100h + G-HAL パッチ + ちょっとした変更を加えたものを入れておきました。

MacUIM 自身に関しては、Pages で入力する場合に、候補ウィンドウが文字の下線に少しかかってしまう問題を直してあります。

Japanese conversion engines

2月 9, 2009

IMK 版の MacUIM パッケージをつくり始めてから3,4日たちましたが、ようやく 0.6.0-11( or 12 or 13) で安定したものができた感じです。バグレポート下さったみなさん、どうもありがとうございました。しばらくはこのままの状態のつもりです。

ところで、MacUIM 0.6.0 には uim の trunk 版を入れてあるので、いくつかの日本語変換を試すことができます。以下、簡単に記しておきます。

まず Anthy ですが、nosuke さんのところで良く話題になっている G-HAL 版を試しに入れてみました。/Library/Anthy/etc/anthy-conf ファイルで色々設定できるようになってるそうです (自分はなにもいじっていませんが)。また、普通の Anthy の個人設定と競合しないように、設定ディレクトリを ~/.anthy_ghal/ と変更しています。単語登録をする場合には、エディタで ~/.anthy_ghal/private_words_default を編集するか、/Library/Anthy/AnthyDict.app を立ち上げてみてください。

その他では、PRIME, SKK, TCODE, TRYCODE, TUTCODE などが、以前の MacUIM と同様に入っています。ただ、SKK に関しては諏訪さんの AquaSKK がおすすめですので、そちらもどうぞ。

また、uim trunk 版ということで、 social-ime, ajax-ime (AjaxIME/ChaIME), yahoo-jp も使えるようになっています。詳しくはよく理解していませんが、http を利用してサーバに接続し、大量データにもとづく変換ができるそうです (ネットに変換クエリが流れてしまうわけですけど)。興味があったらおためしください。

IMK notes

2月 7, 2009

MacUIM の Input Method Kit 対応について覚え書きです。何かの参考にでもなれば。

(more…)

MacUIM

2月 6, 2009

ということで、MacUIM を新しくしてみたところ、いくつか問題があったので整理してみます。順次追記していますが、以下解決した (?) 問題

  • Anthy がクラッシュする (0.5.2-14, 0.6.0-4 で修正)
  • パッケージングの細かい設定 (0.5.2-15, 0.6.0-5 で修正)
  • TSM 版で、ppc アプリから anthy で入力できない (0.5.2-16, 0.6.0-6 で修正)
  • TSM 版と IMK 版が共存できない? (0.6.0-7 で IMK 版の identifier を一応変更)
  • IMK 版で、ppc Carbon アプリでは入力メニューから選択できない (0.6.0-8 で TSM 版と同様のメニュー階層を導入して修正)
  • IMK 版で、Private1, Private2 キーの二度めでスペースが入力される (0.6.0-9 で修正)
  • IMK 版で、候補ウィンドウが画面の端にある場合、表示されない部分がある (0.6.0-9 で修正)
  • IMK 版で、入力メニューを MacUIM (Roman) と MacUIM (Japanese) の間で切り替えた場合、自動的に uim のモードが切り替わらない (0.6.0-10 で修正)
  • IMK/TSM 両版とも、設定パネルから uim のカスタム設定を変更した場合に libuim がクラッシュする場合あり
    • 昔から存在していたバグでした (0.5.2-17, 0.6.0-10 で修正)
  • IMK 版でアプレットで設定したデフォルト入力方式に切り替わらない可能性がある (0.6.0-10 で修正)
  • social-ime などを利用すると http 接続に失敗して落ちていた (0.5.2-18, 0.6.0-11 で uim を r5836 へ変更)
  • 設定パネルの uim 項目が一部おかしかった (0.5.2-18, 0.6.0-11 で修正)
  • 設定パネルの読み込み時間を少し改善 (0.5.2-18, 0.6.0-11 で変更)
  • TSM 版 (0.5.2-18 ) で、設定パネルから uim のカスタム設定を変更した場合に SeaMonkey がクラッシュする場合あり (0.5.2-19 で修正)
  • TSM 版 (0.5.2.18 ) で、Tiger 上においては、設定パネルの uim のカスタマイズ項目を2回展開しないとサブメニューが表示されない (0.5.2-19 で修正)
  • TSM 版 (0.5.2-18 ) で、いくつかの uim のコンポーネントが Tiger では正しくリンクされないので動かない (0.5.2-19 で修正)
  • IMK 版 (0.6.0-11) で X11 向けの uim-xim の候補パネルが表示されない (0.6.0-12 で修正)
  • IMK 版で、アプレットからではなく設定パネルから入力方式を変更すると MacUIM がクラッシュする場合がある (0.6.0-13 で修正)

といったところです (たくさんありますね)。TSM 版もメンテするのは大変なので、後々は IMK-Tiger を試してみようかとも考えてます。

PackageMaker

2月 6, 2009

なんか、Leopard の PackageMaker ってぶっこわれてるんでしょうか? Destination を保存してくれないんですけど?

http://lists.apple.com/archives/installer-dev/2008/Sep/msg00021.html とかみると古いのをつかったほうがよさそうかな?

[追記]
3.0.2 から 3.0.3 に変更したらなおってました。

Input Method Kit

2月 2, 2009

週末に MacUIM の Input Method Kit 対応にいまさらですが手をつけてみました。input method (server) を Cocoa アプリケーションとして作るだけなので、実に簡単です。NumberInput_IMKit_Sample を参考につくってみたのですが、IMKInputController が uim の API とほぼ一対一で対応しているので、数時間で uim から入力できるようになりました。クライアントへの接続コードをまったく意識しなくてよいのがよいですね。

[追記] http://macuim.googlecode.com/ にパッケージを置きました。以前からの TSM 版は 0.5.2-11 という名前、IMK 版は 0.6.0-1 という名前を付けてあります。中にはいっているライブラリですが、uim trunk r5818、Anthy 9100g G-HAL、m17n-lib 1.5.3 が 0.5.2-9 からの変更点となっています。

[追記2]
なんか調子がおかしかったので、Anthy だけ古い版にもどして 0.6.0-2, 0.5.2-12 としておきました…

[追記3]
結局 OS X 上で anthy-9100g を -O2 ではなく -O0 でコンパイルすると落ちることがわかりました (なんだこれ??)。

[追記4]
調べてみると、anthy-9100g に含まれる compund.t という辞書ファイルの改行文字に一部へんなものが混じっているために、作成されるバイナリ辞書のインデックスの整合性がおかしくなっているのが原因でした。
ということで、修正した anthy 9100g に入れ直した MacUIM 0.6.0-4, 0.5.2-14 を Google Code に置いています (あーあ、疲れましたよ…)

[追記5]
https://ekato.wordpress.com/2009/02/06/macuim-2/ へさらに続く…